お茶畑に設置されている扇風機は「防霜(ぼうそう)ファン」と言い、その名の通り霜を防ぐ扇風機です。

三重県では3月中旬頃から朝方霜が降ります。この霜は天気が良く、風の吹かない日の朝方、地上の気温が一気に下がることにより発生します。これを防ぐために地上約5mの比較的暖かい空気を地上に送ることにより霜による被害を防いでいます。

30年以上前は霜が降りる日は夜中からタイヤなどを燃やし黒煙を上げ、人工的に雲を作ることにより霜を防いでいたそうです。

現代では防霜ファンの他に、スプリンクラーによる散水で霜を防ぐ技術もあります。